しんせつかいせつ英文法

英文法をていねいに解説いたします。

第1章 5文型 ― Lesson 2: 品詞の基礎の基礎(1)

5文型理解のために、品詞の基礎の基礎から始めます。

 

英単語は通常、

 ・名詞

 ・代名詞

 ・動詞

 ・形容詞

 ・副詞

 ・前置詞

 ・接続詞

 ・間投詞

の8品詞に分類されます。

 

が、これら1つ1つについてじっくり考えるのはずーっと後にしまして、ここではまず5文型のレッスンに向けた、必要最低限の理解だけを目標とします。

気楽に考えてください。

それぞれの品詞がどういうものなのか、ものすごーく大雑把にわかってもらえればとりあえず大丈夫。

 

ではいきましょう。

 

名詞

モノやコトにつけられた名前です。

apple(リンゴ)や、desk(机)、water(水)など、目に見える「モノ」もあれば、war(戦争)や、peace(平和)、love(愛)のように形のないものもあります。

はい、以上。

とりあえずそれだけにしておきましょう。

 

代名詞

名詞の代わりをします。

John のことを「he(彼)」と言ったり、the camera を指して「 it(それ)」と言ったりする。

つまり、I(私)や you(あなた)、he(彼)、she(彼女)、it(それ)、they(彼ら、それら)……などが代名詞です。

名詞と代名詞の文中での働きは同じで、いちいち分けて考えるのは煩雑なので、ひとまずは「名詞」と言えば「代名詞」も含んでいると考えておいてください。

 

動詞

ヒトやモノの、動作(~する)、状態・性質(~である)を表す語です。

eat(食べる)とか、sing(歌う)とか、know(知っている)などです。

「be動詞( is, am, are ……)」と、それ以外の「一般動詞」に分けられます。

はい、とりあえずは以上で。

 

前置詞

in とか at とか on とか、to とか from とか、before とか after とか、for とか with とか……です。

名詞の前に置かれ、時間や空間の位置関係などを表します。

 

 

接続詞

語と語、文と文などを接続します。

and や but, or などの他、when(~の時)や、because(~なので)、if(もしも~)なども接続詞です。

 

 

間投詞

Oh! とか、Oops! 等、喜びや悲しみ、怒りなどの感情を表す語のことです。

文法の勉強には、ほとんど何も関係ないですね。

 

 

……さて、ここで小休止。

すごく大雑把なんですけど、ここまでどうでしょう?

 

ここまでの品詞の区別がわからない、できないという人は、あまりいません。

名詞と動詞の概念の違いがわからない、とか、名詞と前置詞の判別ができない、とかいったような質問は受けたことがありません。

 

でも、あと2つ残っています。

形容詞副詞

問題はこの2つです。

 

形容詞と副詞の違いがわからない、という人は、たぶんすごくたくさんいます。

中には、この2品詞の違いがわかっていないということ自体に自分で気がついていない人もかなりいるはずです。

そして、形容詞と副詞の見分けがつかないということは、英文を解釈する上で、後々致命的な弱点になります。

 

5文型のレッスンに入る前に品詞の話から始めたのも、そこに主な理由があります。

 

では、次回はその形容詞と副詞の違いを確認したいと思います。